犬・猫の呼吸器病

U30 急性喉頭炎

  • 喉頭の病気

病態と定義

犬・猫ともに、主に感染が原因となり喉頭粘膜に急性炎症が生じる上気道疾患で、臨床現場でよく遭遇する(図1、2)。受診までの臨床症状持続期間は数日〜1週間以内である。通常、犬では気管支敗血症菌(Bordetella bronchiseptica)感染が、猫では猫ヘルペスウイルス(FHV-1)や猫カリシウイルス(FCV)感染が原因となる1。猫の喉頭炎は犬に比べて臨床的に特徴的であるため、近年、急性慢性に関わらず、腫瘍や特発性喉頭麻痺が除外された猫の喉頭の炎症性疾患を「猫の炎症性喉頭疾患(Feline Inflammatory laryngeal disease:ILD)」と呼称するようになってきた2-7

図1 犬の喉頭炎の概念図。発症からの期間により急性と慢性に大別される。

図2 猫の喉頭炎の概念図。猫の喉頭炎は、犬に比べ臨床的に特徴的であるため、腫瘍と特発性喉頭麻痺を除いたすべての喉頭における炎症性疾患を「猫の炎症性喉頭疾患(Feline inflammatory laryngeal disease)」と呼ぶ。犬と同様に発症からの期間により急性と慢性に大別されるが、特殊な慢性喉頭炎として閉塞性炎症性喉頭疾患がある。

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