犬・猫の呼吸器病

SP36 誤嚥性肺炎

  • 肺の病気

病態と定義

上気道反射が正常な症例が誤嚥した場合には、喉頭痙攣や咳嗽を生じるが、気道反射が低下した症例では吐物や逆流物が急激に気管支樹に拡散し、細菌感染というより急性肺損傷を引き起こす。また誤嚥したものが鼻腔,咽喉頭,歯周の分泌物であれば、細菌感染を引き起こす。後者は嚥下反射や咳反射が低下する夜間に気づかないうちに起こることが多い1。ヒトでは前者を顕性誤嚥、後者を不顕性誤嚥に分けている。誤嚥によって引き起こされる経時的な肺傷害の相に関連する病態生理学的傷害と臨床徴候を表に要約する2 (表1)

 

表1 誤嚥に対する反応

会員登録のご案内

『犬・猫の呼吸器科臨床研究会』にご加入いただくと、会員限定コンテンツの閲覧や勉強会への参加など、下記の特典がご利用いただけます。

特典①

犬・猫の呼吸器勉強会の参加

隔月開催 / 参加費無料

特典②

年次大会への参加費割引

特典③

定期オンラインミーティングへの自由参加

毎週開催 / 症例相談など

特典④

会員限定コンテンツの閲覧

呼吸器疾患の解説、診療基準案、年次大会・勉強会アーカイブ、文献報告「症状からみる犬・猫の呼吸器」、検定試験合格への道

ページトップへ戻る