犬・猫の呼吸器病

L07 気道異物

  • 気管の病気
  • 気管支の病気

病態と定義

気管から気管支内に異物が誤って吸引され滞留することである。気道異物は、異物の形状、大きさ、固さ、滞留位置により、病態が異なり、様々な症状や経過を呈する。小さく、柔らかい異物の吸引によって急性の咳嗽・呼吸困難が引き起こされ、異物の除去ができないと咳嗽は慢性化したり1、移動して気管支から肺、胸腔内に迷入することで気管支肺炎、気胸、膿胸を引き起こすこともある2。抗菌薬を使用すると一時的に咳嗽は良化することもあるが再発する3。大きく、固い異物は気管を閉塞し、緊急処置が必要な場合がある4,5 (図1)。

図1 猫の気管内異物の内視鏡所見。気管内に黄白色塊状異物を認め、キュレット鉗子によって摘出した。大きさ10mm×7mm×4mmの家庭園芸用の「オアシス」の一部と思われた(画像提供:犬・猫の呼吸器科)。

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