第31回 犬・猫の呼吸器勉強会
- 勉強会

第31回 犬・猫の呼吸器勉強会の案内
日時: 令和7年6月9日(月)19:00−21:00 (開場:18:45)
会場: ユニコムプラザさがみはら ミーティングルーム4 (最寄り駅:小田急線相模大野駅、徒歩3分)
ただしこれまで通りのオンライン開催も同時進行します(ハイブリッド開催)。会場参加定員は15名までとなります。会場参加予定者は事前に事務局に連絡ください。
19:00-19:20 1 呼吸器ミニ講義 座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)
犬・猫における胸部CT検査 ー撮影プロトコールの標準化に向けて③ー(20分)
池田彬人 先生 ((公財)日本小動物医療センター・東京大学)
19:25-20:10 2 FDLD班企画 座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)
猫のびまん性肺野異常陰影における鑑別診断について:特に治療可能な疾患となり得る、感染性疾患、原因既知のILDs、その他ILDs(Reineroの分類に相当)、腫瘍、細気管支炎を中心とした文献探索をベースに(45分)
森 啓太(中央動物医療センター)
猫のびまん性肺疾患(Feline Diffuse Lung Disease:FDLD)は、狭義には間質性肺疾患(Interstitial Lung Disease:ILD)を指す。しかしながら、ILD以外の疾患においても、胸部X線検査にて複数の肺葉にびまん性の異常陰影を認めることがあり、広義のFDLDとして分類される。広義のFDLDには、ILDに加えて感染性疾患、腫瘍性疾患、細気管支疾患などが含まれ、その鑑別は多岐にわたる。これらの疾患は画像所見のみでの確定診断が困難であるため、適切な問診および追加検査によって鑑別を進めることが不可欠である。さらに、各疾患の治療方針および予後は大きく異なることから、的確な鑑別診断が臨床上重要な意味を持つ。本企画では、びまん性肺野異常陰影を呈する代表的疾患について既存文献を整理し、特に「治療に反応する」あるいは「一定期間の管理が可能な」疾患に焦点を当て、その診断上の留意点を中心に概説する。
20:15-20:35 症例報告・臨床研究 座長:上田一徳(横浜山手犬猫医療センター・葉山まほろば動物病院)
1)気管支壁/気管支血管束肥厚、肺門リンパ節腫大、肺野浸潤影および慢性縦隔炎を特徴とし、ステロイドが著効を示した若齢猫のびまん性肺疾患の1例(20分)
城下 幸仁(犬・猫の呼吸器科)
ステロイドが著効した若齢猫のびまん性肺疾患を経験した。症例は雑種猫、1歳、避妊雌。飼主は呼吸困難を認識せず、急性咳と食欲低下を主訴に近医受診。びまん性肺野異常影を指摘され当院呼吸器科に紹介受診。努力呼吸は軽度で咳なく、胸部CT検査にて多巣性の気管支壁/気管支血管束肥厚・両側性肺門リンパ節腫脹・肺野浸潤影と網状影・縦隔腹内側に帯状病変、気管支鏡検査にて気管分岐部の鈍化・左右主気管支の管外圧迫性狭窄・強い細胞浸潤を伴った気管支粘膜肥厚・BALF解析にて好中球70.3%と増加あるがPCR検査陰性および細菌培養検査陰性、外科的肺生検にて多巣性に気管支周囲にリンパ球を主体とする顕著な細胞浸潤と縦隔に線維炎症性結節病変を認めた。疾患同定には至らなかったが、非腫瘍性、非感染性の肺リンパ増殖性疾患と診断し、プレドニゾロン2.0mg/kg PO SIDにて治療開始し1ヶ月でCT所見は改善した。治療経過詳細、画像所見の考察と病理解説を含め報告する。
20:35-20:55 賛助企業プレゼン
動物への非接触型体温計の紹介(20分)
TNC株式会社 青柳恭平
今回、「安静時呼吸数測定器」に続き、TNCの新製品である犬猫家庭用非接触型温度計「スマートサーモブラシ」のご紹介致します。「直腸温」を体温測定のゴールドスタンダードとしつつ、本製品は飼い主様が日常的に体温変化を把握するための「スクリーニングツール」として開発されました。連続・口腔内・肛門周囲の三つの測定モードにより、環境・個体に応じた柔軟な使い分けが可能です。測定時のストレス軽減や獣医師の先生との情報共有に寄与し、スクリーニングで異常値が検知された際に直腸温で精査するという段階的な活用により、飼い主様や獣医療従事者様の負担軽減にもつながればと考えております。本製品の背景と活用方法をご案内します。
演題募集中。2演題(各20分)まで。演題タイトルの締切は5月9日(金)となります。演題募集を終了しました。演題名、発表者名、所属を事務局(jimu@verms.or.jp)に連絡ください。発表者は会員である必要がありますが、共同発表者はその限りではありません。募集要項は以下の通りです。
1)症例報告:来院経緯、症状の動画データ、身体検査・血液検査・X線検査・透視検査・動脈血ガス分析などの一次検査所見、鑑別疾患リスト、CT検査、気管支鏡検査、鼻鏡検査、BALF解析や病理診断、確定診断、内科治療または外科治療、治療転帰、などの詳細データが全て揃っているもの。2)臨床研究:呼吸器学に関する知見。体裁は自由。他の学会や研究会で未発表ものとする。 1)2)とも発表10分、議論10分で合計20分。1回開催につき、1〜2演題とさせていただきます。演題やスライド資料は当サイト(会員限定コンテンツ内)で公開いたします。
用語や基準は書籍「一般臨床医のための犬と猫の呼吸器疾患」に従います。
連絡事項
オンライン参加の場合
- 非会員参加の場合、原則として事前申し込みをお願いします。5月9日(金)までに研究会事務局(jimu@verms.or.jp)にご連絡ください
- 開場は18:45となります。入室許可手続きがありますので入室自体はお早めにお願いします
- 入室時には、Zoom参加手順の注意事項210804に従い、Zoom-ミーティングに参加する-名前を漢字(例、城下幸仁)に書き換えてから「参加」ボタンを押してください
- 待機室入室後、3分以上たっても承認されない場合、お手数ですが事務局046-256-4351までお電話ください。電話にて承認手続きを行わせていただきます。どうしても参加者名の確認がとれない場合、事務局の判断で参加者から削除することがあります。あらかじめご了解ください。
- 講演視聴時は、ミュートおよびビデオオフでご参加ください
- 画面共有中は、PC画面右肩の「表示」を、左右表示:ギャラリー、音声参加者を表示とし(プルダウン表示は「音声参加者を表示する」という状態にします)、会場1の画像右肩の「…」をクリックし「ピン」に設定します。するとギャラリーが会場1のみの表示になるので、再び「表示」を左右表示:ギャラリーに戻してください。そうすると、画面右側に会場1と会場2の画像が表示されます。
- 議論参加時は、「リアクション」から挙手、ミュートを解除して発言ください。可能な限りビデオオンでご発言お願いします
- 開催後、オンラインでの討論会は行いません
- 勉強会の講演や議論内容は後日オンデマンド配信するため録画させていただきます。開始直前からレコーディングを開始しております。あらかじめご了承ください。
- 演者の方へ。開催1週間前の5月9日までに事務局に400字以内の抄録を提出してください。プレゼンデータには、研究会ロゴ、貴施設ロゴの双方をできるかぎり全てのスライドに埋め込んでください。著作権侵害防止のためです。研究会ロゴは演題決定時にメールで演者に送ります。有線LAN接続での演題発表をお願いします。無線LANでは発表中突然接続が切れることがあります。また、オンラインプレゼンテーションのため、動作をできるかぎり簡素化して演題中トラブル発生を最小限にしてください。例えば、画面切り替えなし、アニメーションは最小限にしてください。動画データは埋め込みで1枚までにお願いします。会場で、18:30頃からリハーサルを行いますので、そのころに一度入室お願いします。レコーディングデータを作成しそれを演題発表する場合、事前配布資料をご参考にて作成ください。議論が終了するまで画面共有を続け、座長の指示にしたがって共有を停止してください。
会場参加の場合
- 非会員参加の場合、原則として事前申し込みをお願いします。5月9日(金)までに研究会事務局(jimu@verms.or.jp)にご連絡ください
- 今回の会場は定員15名までとなります
- ハイブリッド開催のため会場の様子を前方と後方からライブでビデオ撮影しておりますのであらかじめご了解ください
- 講演内容の録音、撮影、録画はご遠慮ください
- 会場内でZOOMミーティング視聴はお控えください
- ご質問やご意見は、会場マイクの前でマイクを口元1~2cmまで近づけてお話ください。発言ごとに「オンライン係聞こえますか?」と一言お願いして、オンライン側に音声状況を確認していただくようお願いします。
- 参加中に生じたゴミは責任もってご自身でお持ち帰りください
- 演者の方へ。開催1週間前の5月9日までに事務局に400字以内の抄録を提出してください。プレゼンデータには、研究会ロゴ、貴施設ロゴの双方をできるかぎり全てのスライドに埋め込んでください。著作権侵害防止のためです。研究会ロゴは演題決定時にメールで演者に送ります。会場専用のWindows11ノートPCを用います。アプリケーションはMicrosoft Office 365(PowerPoint2021)を使用します。スライドサイズは16:9での作成を推奨します。フォントは日本語はMS Pゴシック、英数字はMS PゴシックかArial、Arial Black、Century、Times New Romenを使用してください。動画データは埋め込みで1枚までにお願いします。スムーズなオンラインプレゼンを行うため、画面切り替えなし、アニメーションは最小限にしてください。プレゼンPPTデータは開催2日前の6月7日(土)までに事務局に提出してください。開催日までに事務局にて動作確認や文字調整を行います。当日18:00-18:45の間に会場にてご確認お願いします。当日会場での修正は受け付けられません。PCの持ち込みはできませんので予めご了解ください。レコーディングデータを作成しそれを演題発表する場合、事前配布資料をご参考にて作成ください。講演中はマイクを口元1~2cmまで近づけてお話ください。議論が終了するまで画面共有を続け、座長の指示にしたがって共有を停止してください
- 開催終了後、別会場で21:30-23:00まで懇親会を行います。懇親会参加希望の方は前日までに事務局にお知らせください。当日来場時に受付にて懇親会参加費3000円をお支払いくださるようお願いします。
第32回 犬・猫の呼吸器勉強会の案内
日時: 令和7年8月11日(月)19:00−21:00 (開場:18:45)
会場: ユニコムプラザさがみはら ミーティングルーム4 (最寄り駅:小田急線相模大野駅、徒歩3分)
ただしこれまで通りのオンライン開催も同時進行します(ハイブリッド開催)。会場参加定員は15名までとなります。
19:00-19:20 1 呼吸器ミニ講義 座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)
犬・猫における胸部CT検査の手引き作成にむけて 第4回(20分)
池田彬人 先生 ((公財)日本小動物医療センター・東京大学)
19:25-20:10 2 BAS班企画 座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)
演題・演者未定(45分)
20:15-20:55 症例報告・臨床研究 座長:上田一徳(横浜山手犬猫医療センター・葉山まほろば動物病院)
1)演題・演者未定 (20分)
2)演題・演者未定 (20分)
演題募集中。2演題(各20分)まで。演題タイトルの締切は5月9日(金)となります。演題名、発表者名、所属を事務局(jimu@verms.or.jp)に連絡ください。発表者は会員である必要がありますが、共同発表者はその限りではありません。募集要項は第31回と同様です。