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第18回 犬・猫の呼吸器勉強会

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第18回 犬・猫の呼吸器勉強会

日時: 令和4年12月12日(月)21:00−23:00

会場: オンライン開催

内容

1 呼吸器総論   座長:上田一徳(横浜山手犬猫医療センター)

犬・猫の呼吸器疾患へのアプローチⅢ 身体検査(視診、聴診、触診、打診)

〜今回はお休みさせていただきます。以下演題について十分な質疑応答や議論をお願いします

2 研究班報告(LTBS班)  座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)

BALF細胞診についての文献レビュー (45分)

菅沼鉄平(ほさか動物病院)

気管支肺洗浄(BAL)は気管支鏡の先端を気管支に楔入し、生理食塩水を注入し気管支および肺胞を含む広汎な領域から気道を被覆する液体や細胞を採取する手技である。採取された液体(BALF)を解析することで呼吸器疾患の診断の一助とする。今回はBALFの細胞診、染色法、BALFの総細胞数、各細胞(マクロファージ、リンパ球、好中球、好酸球)の特徴や百分比、各疾患のBALFの報告について文献をレビューした。犬猫では正常値や疾患を定義する基準値も報告で差異が認められた。ヒト医療ではアメリカ胸部疾患学会がBALのガイドライン提唱しており、犬猫でもガイドラインの作成の必要性を感じ、本レビューがその議論の一助になればと考えた。

3 症例報告・臨床研究  座長:上田一徳(横浜山手犬猫医療センター)

片側披裂軟骨側方化術実施後3ヶ月で喉頭内背側領域に未分化肉腫を呈した犬の1例 (20分)

山下智之(上大岡キルシェ動物医療センター)

喉頭麻痺は上気道閉塞を呈し、その典型徴候、犬種、年齢が特異的であるため、早期の診断、治療により良好な予後が期待できる。一方、喉頭腫瘍は同様の上気道閉塞徴候を呈すが、犬の全腫瘍中0.02%と非常に稀であり、緩徐に進行するため、腫瘍が増大し、重度の呼吸障害が生じる終末期で診断されることが多く、治療に難渋することが多い。症例は喉頭麻痺の非好発犬種であるウェストハイランド・ホワイト・テリア、15歳、去勢オスで、急性の上気道閉塞を呈し緊急受診し、喉頭鏡検査にて後天性特発性喉頭麻痺と診断し、片側披裂軟骨側方化術を実施し、一時的に良好な経過を得た。その後第105病日に喉頭内に腫瘍が発生し、喉頭切開下に腫瘍の減容積術を実施し、未分化肉腫と診断、化学療法を実施したが、第121病日に腫瘍による喉頭閉塞が再発したため、喉頭全摘出術を実施するに至った症例を経験した。喉頭麻痺と喉頭内腫瘍の関連について考察する。

演題募集は終了しました。次次回開催の第19回は以下のように演題締切は2月6日となっております。皆様からの応募をお待ちしております。

連絡事項

  1. 非会員参加の場合、原則として事前申し込みをお願いします。12月5日までに研究会事務局(jimu@verms.or.jp)にご連絡ください
  2. 開場は20:30となります。入室許可手続きがありますので入室自体はお早めにお願いします。
  3. 入室時には、Zoom参加手順の注意事項210804に従い、Zoom-ミーティングに参加する-名前を漢字(例、城下幸仁)に書き換えてから「参加」ボタンを押してください。
  4. 待機室入室後、3分以上たっても承認されない場合、お手数ですが事務局046-256-4351までお電話ください。電話にて承認手続きを行わせていただきます。
  5. 各講演内容は研究会会員にYou Tubeにて限定公開いたします。その中のコメントを介し質疑応答可能です。
  6. 開催中、質問者は円滑な議論のためビデオオンでお願いします。
  7. 閉会後、同一会場にて23:15から歓談や飲食しながら討論会を60分程度設けます。参加や退出のタイミング自由です。症例相談があればデータ提示をお願いします。
  8. 勉強会の講演や議論内容は後日オンデマンド配信するため録画させていただきます。あらかじめご了承ください。演者、座長以外はビデオオフにてご参加ください。

第19回 犬・猫の呼吸器勉強会のご案内

日時: 令和5年2月13日(月)21:00−23:00

会場: オンライン開催

内容

1 呼吸器ミニ講義   座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)

演題未定

2 研究班報告(診療基準班)  座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)

呼吸器超音波検査についての文献レビュー (45分)

谷口哲也(兵庫ペット医療センター東灘病院)

3 症例報告・臨床研究  座長:飯野亮太(いいのペットクリニック)

演題募集中

演題タイトルの締切は2月6日(火)となります。演題名、発表者名、所属を事務局(jimu@verms.or.jp)に連絡ください。発表者は会員である必要がありますが、共同発表者はその限りではありません。募集要項は以下の通りです。

1)症例報告:来院経緯、症状の動画データ、身体検査・血液検査・X線検査・透視検査・動脈血ガス分析などの一次検査所見、鑑別疾患リスト、CT検査、気管支鏡検査、鼻鏡検査、BALF解析や病理診断、確定診断、内科治療または外科治療、治療転帰、などの詳細データが全て揃っているもの。2)臨床研究:呼吸器学に関する知見。体裁は自由。他の学会や研究会で未発表ものとする。 1)2)とも発表10分、議論10分で合計20分。1回開催につき、1〜2演題とさせていただきます。演題やスライド資料は当サイト(会員限定コンテンツ内)で公開いたします。

用語や基準は書籍「一般臨床医のための犬と猫の呼吸器疾患」に従います。

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